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広告

今出版業界では雑誌がつぎつぎと休刊となっております。雑誌の刊行にスポンサー(広告)を頼りすぎて来たツケが廻って来たのでしょう。広告収入などあてにしないで、純粋に読んで面白い内容で勝負すれば良かったのに、いかに広告を集めるかに奔走するあまりに本来の内容勝負の精神が欠如し、広告主が他のメディアに移行してしまったらすっかり落ち込んで、なよなよと崩れ落ち「休刊だ」「廃刊だ」とうろたえるのはみっともないことです。
ページをひらけばスポンサー付きの記事ばかりでどこが本当の読み物なんだか解らないような雑誌が多すぎたので、いい薬になったんじゃないかとわたくしなどは思っています。純粋に広告無しの記事で読ませる雑誌よ、顕われよ。というところです。
短歌雑誌などはほとんど広告が付かないので、その意味では純粋な雑誌です。タマに載せる広告は、歌壇の◎◎団体が「ただで載せろ」という態度で送ってくる版下を断り切れないしがらみのあるものだけ載せているものです。冬雷も広告代を頂ければいくらでも載せるのですが、歌壇には広告代を支払うという観念が無いようで「載せて当り前」の態度は如何なものかと思う事もあります。
でもいわゆる商業雑誌(総合雑誌という言い方もあります)は、お金を取って広告を掲載します。冬雷も幾つかの雑誌に広告を出していますが、今回「短歌研究」に出す広告を工夫して、編集室でデータを作り、毎月更新するというかたちのものと致しました。お金を出して誌面を買うわけですからわたくしどもの主張を入れてもらい、少しでも気持ちの入ったものを出したいという考え方から生まれたアイディアです。
広報と事務局と編集室で相談したことですが、ひとつの起爆剤になると良いですね。
お楽しみに。

by t-ooyama | 2010-05-20 00:41 | Comments(1)

Commented at 2010-05-20 22:31 x
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