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勇気

短歌を作るというのは、どこまで自分自身をさらけ出せるか・・・の、ある意味、勇気を求められます。
格好を付けてうわべで取り繕うとしても直ぐにそうした仮面は剥がれ落ちます。
上手そうに飾り立てた言葉は、どこか陳腐で嘘っぽく見えて直ぐに弾き飛ばされます。
言葉で表現するわけですが、できるだけ自分自身の言葉で纏めなければ所詮借り物となります。
短歌だと、ご主人を「つま(夫)」と言う方が多いのですが、わたくしはいつも「あなたはご主人をそう呼んでいるのですか?」と尋ねます。ほとんどが「いいえ」です。だったら「つま」はやめましょう・・・となります。

自分の愛する大切な飼い犬を「愛犬」と表現するのは、自分の子や孫のことを「愛しい○○ちゃん・・・がね・・・」というふうに周囲の人に話すのと同じくらい「ちょっとね~」的言い方です。もちろん短歌の中に「愛犬」を生かす時はありますよ。第三者が「友の愛犬が・・・」とかの使われ方なら自然です。まあ、普通に「うちの犬はね・・・」の方がよさそうです。

歌を作るとおのずから人格が反映します。
考え方、生き方、その日常のご様子、家族構成、好きな食べ物・・・ETC...
隠してもばれちゃうんですから、はじめからすべてをさらけ出す覚悟で作る勇気が求められる・・・となります。

冬雷のモットーは「下手でもよい。自分の歌を作れ」です。
自分の全人格を強烈に打ち出した短歌を、ぜひお作りください。

by t-ooyama | 2010-06-15 17:20 | Comments(0)

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