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DTPの話

冬雷はDTPの技術によってデータ制作されております。
DTPとは、性能のよいパソコン上で専用のグラフィックソフトと編集ソフトを使って組み上げる製版技術で、目で確認しながら編集作業が行え、ほぼその状態で印刷物も出来上がる仕組みです。
データをそのままデジタル印刷機(トナー式とインクジェット式の二つがある)に繋げれば、コピー機感覚で印刷物が作成されますし、簡単な製本ならインラインで可能です。
冬雷は通常の印刷機による印刷と製本を行っているので、DTP作業はデータ制作までです。面白いものでこのデータの使用権利はデータ制作を依頼した側(例えば出版社)に帰属するのではなくて、実際に制作した側が持ちます。つまり冬雷のデータは編集室がその財産を管理します(実際には管理にもお金がかかるので、やっていませんが)。でも、HPなどで、冬雷をすべてアップして誰にでも観られる環境を作ることなど、このデータを自分自身が持っているからに他なりません。他の結社では先ず出来ないことです。

さて、DTPですが、文字が主の冬雷なのでグラフィックソフトのイラストレーター(材料を作ります)はほとんど使いませんが、フォトショップ(材料を加工します)は多用します。イラストや写真などはすべてこのフォトショップ加工を経てデータ化されます。編集室の設備はスキャナーが家庭用のものなのでイマイチよいものが出来ない環境ですが、頑張って我流技術を磨いてきました。

そんななかで十月号からは関口さんから頂く写真を、はじめから色を抜き取って届けてもらうことに変更しました。その作業の「手抜き」を編集室が行うだけじゃなくて、関口さんがいったん色を抜いた状況で、見栄えのよい作品をあらかじめ選択することができるという意味があります。
どうでしょうか、今までより綺麗に見えますか。だとしたら、それは関口さんの能力のおかげです。
でも、ひとつだけ難しいのは、パソコン上で観ている状況と実際に印刷された時のギャップがまだ多少あることです。画面上ではかなり明るく加工しているのですが、それでも印刷すると濃くなります。
今回も関口さんのデータにさらに手を加えて明るくしましたが、結果はもう少し明るくてもよい、というようです。

DTPも難しいものですよ。

by t-ooyama | 2010-09-19 11:19 | Comments(0)

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