永田町は閑散としていた
わたくしは勿論エレベーターを辛抱強く待った。
電車組みも、有楽町で降りる方がふたり。赤羽さんとわたくしとが最後に残った。
どこかでイッパイ呑みますか、ということになり、赤羽さんの乗換駅「永田町」で下車。厭な予感はあったがやはり日曜夜の「永田町」は閑散として、警備の警官がやたらに目立つ。彼等に怪しげな爺さん二人って睨まれ乍ら歩いたがどこにも飲み屋はない。
一件だけ開いていた「鰻屋」さんに入る。ふだんは政治家や官僚らが使う店なのか、解らないが、普段の居酒屋とは明らかに違う雰囲気で、気分も高揚した。
鰻だから、当然斎藤茂吉を話題にしつつ生ビールで乾杯。うまかった。
互いにお変わりし乍ら呑んで、冬雷の昔の話、今の話、未来の話などを出し合った。一番大事なのは未来の話だなあと思った。過去のことは、ひと先ず良いかなって気持がある。
最後にうな丼を頂いてお開き。
赤羽さんがお手洗いに行っている間、和服の女将? と雑談。
今日みたいな日は人も少ないし、ほとんどだなたもいらっしゃいません、とのこと。
確かに、他に客があった物音も無かった。
貸し切り状態でのビールとうな丼は、格別の味であった。
by t-ooyama | 2016-05-08 23:54 | Comments(0)