<   2013年 04月 ( 5 )   > この月の画像一覧

冬の長瀞

今日は天気が良く暑いほどでしたが、午後からは風がひどくなり、竜巻とかの注意報さえ出る状況になりました。わたくしは、穏やかなうちに外出し、有楽町で「創展」を観ました。

嶋田正之さんの作品は、その入口付近にあり、今回は重厚な冬の長瀞の荒々しい岩と、清澄な水のたたずまいを捉えたものでした。照りつける冬の日差しのなかで、川の水は濃い緑、淡い緑、澄んだ黄色、透き通る黄色というふうに変化を見せています。吸い込まれそうになるほどの深い静寂の水面にむかい、必死に足を踏ん張って立っている人間の姿が、額縁の外側にカットされた岩の上に見えるようです。
男は大きな、荒い岩。
女は大きな、深い河。

c0216213_17311018.jpg


ふと見ると、隣りには元冬雷会員の百瀬まつ子さんの作品「遠い風景」がありました。
これはとても縦長で、ひとつの存在の今と過去が縦に変換した遠近法を使って描かれているような不思議な作品でした。うっすら背景を為すものは、様々な情念の起伏でしようか。内面の風景のように思われます。
c0216213_17311234.jpg


帰りの道でユリノキの花を見ました。
凄い風なのでうまく撮影出来ませんでしたが、さわやかなみどりの葉群のなかを、淡い朱と淡い緑のバランスが美しい清純な花でした。
もうすぐ五月なんですね。

上野のユリノキも、きっと花盛りかも知れませんね。
c0216213_17294089.jpg


相変わらず下手な写真ですが、
三枚載せておきますね。

  吹き荒るる風に逆らはずユリノキの花は上を向きひよいひよい泳ぐ
[PR]

by t-ooyama | 2013-04-26 17:43

欠詠

今月も新しい欠詠者が発生している。先月から来ないSさんのことも心配だ。多くの会員の皆さまが、いわゆる高齢者の域に達していらっしゃるので、ご病気をお持ちであったり、体調不良などもあろう。ひとまず病気を治してから・・・、生活基盤を固めてから・・・の休詠なら良いのだが、出したくとも出せる環境でない状況だと辛かろう。

若い頃はわたくしも度々欠詠、休詠した。
だから、まれにそういう方があっても、「しょうがないですよ」「生活優先でどうぞ」、「でも、必ず復帰して下さいね」、「ほら競馬でも、休養明けの場合良く激走するしね」なんて、結構ゆるんだ対応をして居たものだ。
歌って、経済的にプラスにならないし。○○を犠牲にしてまで最優先するほどのことを、全員に強いるわけにはいかない。欠詠しないことより、生涯の友として、継続するってことを勧めている。

今日は朝から雨で肌寒い。
体に注意して継続する基盤をしっかり築いておかねばならない。
じゃ。皆さまも、くれぐれもお体を大切に、どうぞ。
[PR]

by t-ooyama | 2013-04-21 10:19

広報の記事補遺

何しろ冬雷には広報が設置されていることが自慢である。
先日の広報発信の記事を見て、少し補う必要にかられた。記事の、

 冬雷では組版までを編集室で行い、完成したデータでの印刷・製本をローヤル企画様にお願いしています。
 毎月冬雷誌を作るには、まず皆様からの原稿が必要です。そして組版するまでに、テキストデータの作成があり、編集・組版・数回にわたる校正を経ていきます。印刷・製本が終了して出来上がった冬雷誌が発行所に届けば発送作業を行います。


とある。冬雷の原稿にはデータ投稿と手書き投稿があって、手書き分については協力者のSさん宛に転送しデジタル化して貰う。すべてが揃ったら編集兼組版作業を進める。形が出来上がったらプリントだしの「校正ゲラ」とメール配信の「PDF校正」の二種類を作成し、それぞれ担当の校正者宛に送る。そして複数回の校正作業を経て印刷へ「下版」する。
 因みに本日の事務局の書き込みでは、出来本の発送が済んだもようである。お疲れさまでした。

 さらに冬雷では、ホームページ上でも最新号が見られるよう常に準備しております。更新作業にあたってくださるのはWebデザイナーの川端様です。いつも美しい画面でみられるようご配慮いただいております。

とある。実は、編集室は一昨年大きな病気にかかり上記の様々な作業が滞る危機に直面した。そこで、身に沁みたのは「一人が動けなくなった時にすべてが滞る」システムの回避。一つの仕事を複数の人間で支える仕組みの構築が急務であった。他の選者とも協議して編集室の役割の軽減を計画した。白羽の矢が広報に立った。以後ゆっくりではあるが一種の通信教育にて冬雷の組版作業を広報も出来るようにするプロジェクトが進展した。
 今では、雑誌「短歌研究」に掲載する広告データは広報制作である。
 そして今月は、前述の「ホームページ上でも最新号が見られるように準備して」最新号データをPDF電子書籍化してWEBデザイナーの手に委ねる「更新作業」手配も広報の手を借りた。アップされた画面を見ると、厳密には印刷された物と違っている箇所がある。多くは使用されたフォントが一致していない。配置された画像に微妙な差異も生じた。これらは編集室の組版環境と、広報のそれがマックとウインの違いによる互換性の問題なので大目に見て頂きたい。
 ということでごちゃまぜに二カ所で組版という訳にはいかないが、印刷用とWEB配信用のデータは本来違う物だから特に問題ないであろう。これからもまだまだ質的向上をめざして頑張って行かねばならないところだが、急がずゆっくりと変革して行きたい。ご協力をお願いする。
 六月号の選歌が終ろうとしている今だけれど、今月広報の作られた新作を見て驚いた。

  群青の海原に目を向けながらすつきりしない頭の中は
  データ作りうまくゆかざる原因を思ふ高速ジェット船のなか
  画面の文字滲んで汚き広告を変へんと試す夜の更けるまで
  定位置に移したき広告のオブジェクトゆるるんと変形し意のままにならず

 まだ発表されていない作品なので、ここで書くのはフライングだけれどお許し願いたい。ご家族との楽しい旅行の最中も与えられた「組版」の課題で「すっきりしない頭の中」であったり、悪戦苦闘する作業の「ゆるるんと変形し意のままならず」状況であったと推察され、大いに申し訳ない思いに駆られた。わたくしも初めの頃は頭が常に過熱気味でボーツとしていたし、何をやっても動かない画面を見て絶望にかられたものだった。しょっぱい思い出だが、いま広報もそういう所を通過しているんだと思う。有難いことである。

 そういうことで、今月の最新号データは、ことのほか注目して頂きたい。広報の「ゆるるん」現象が何処で発生したなども突き止めて貰いたいものである。

 そうそう、一つだけ別のことを記すと、変換されたPDFデータには自ずからリンクが張られる設定になっていて、例えば誌上に記されたホームページアドレスを選択クリックするとそのアドレス先にジャンプする。便利なものである。
 大滝詔子さんの「カナダto短歌」文末の資料を是非クリックしてご覧ください。
[PR]

by t-ooyama | 2013-04-19 19:29

ヒヨドリ

ヒヨドリがよほどお好きだったのか、自らの施設にヒヨドリの名を多用した故椎田たかし先生のことを思い出す。
ヒヨドリって害鳥なのよ、だからほら、餌なんかあげちゃだめってばって言う声も聞こえそうだが、わたくしは隠れて食べ残しの林檎とか、パンとか窓の外において置く。ヒヨドリって結構かわいいものなのだ。
たしかに、ギャーギャーって感じの声はうるさいし、甘党で畑の野菜などもつついて食べちゃうようだし、薄汚れた灰色の体も鋭い眼光も嫌われる要素が多いのも確かだ。でもかなり頭が良い。人にもなつく。

子供がまだ小さかった頃、巣立ったばかりでうまく飛べない雛が道路でよたよたしているのを拾ってきたら、わたくしの運転する車の上を追跡してきたと見えて、親鳥とおぼしきひとつが窓の外で騒ぎ立てた。鳥かごに入れて窓の外につるしておいたら、その親鳥がせっせと餌を運んできた。
練り餌などもおそれずに食べるし、親鳥からのべつ差し入れられる餌もパクパク食べるしで、雛は順調に成育していった。ヒヨドリって実に雑食で、親鳥が運んでくるものは、時にドッグフードのようなものがあった。ボーっとしている犬が寝ていると、隙を見てヒヨドリに餌を盗まれるってことらしい。
そのヒヨドリはその後しばらくわが家にいて、手に止まったり頭に止まったりする。手渡しで餌も食べるようになった。特に水浴びが大好きで、台所で湯沸かし器の湯を出しているとすばやく飛んでいって頭からその湯を浴びる。「わー、朝シャンヒヨドリだ」って笑ったものだった。今なら動画配信でもしてみたいような光景がしょっちゅうだった。驚くことに、頭に止まらせたままで外を歩くこともできた。ずっと止まったままで飛んで逃げないほど慣れていた。まだまだ幼かったからであろう。
やがて野性に目覚めたヒヨドリは、我が家を捨てて大空へ向けて飛び去っていった。
かわいくて面白かったヒヨドリの思い出が今でも鮮明である。

さてさて、そろそろヒヨドリの精悍な声が聞こえてくる頃だ。
きたきた。
わたくしの餌にくる奴はどうも独身の若者(老かもしれない)らしく、いつも単独行動だ。
あたりを慎重に見渡し、だんだん近づいてくる。
きたきた。でも、後ろ向きになって周囲の観察に油断がない。
やっと納得したのか、ぱっと餌に降りてくる。
ぱく。ぱく。大きな林檎の欠片を飲み込もうと頑張っている。
「やや」という感じでわたくしと目が合う。
一、二度かるく頭を下げてくれた。
実に礼儀正しいのだ。

椎田先生も、こうしたヒヨドリの生態を良くご存知で、気に入られていたのだろうなって思う。
本当に椎田先生にはお世話になった。あんなに個性的で立派な医師をわたくしは他に知らない。
今日は椎田先生の残された作品でも読んで過ごそうと考えている。
[PR]

by t-ooyama | 2013-04-05 11:37

お知らせです

皆さま、お元気でしょうか。
お陰様でわたくしも順調に推移しております。早いものでもう四月。今月末よりいわゆるGWという大連休が始まります。皆さまも楽しみにされていらっしゃることでしょう。
現役であった頃は、こうした連休があると、仕事のやりくりが前倒しになり神経を使うことが多かったのを思い出します。カレンダー通りに休暇に入れるかどうか。如何にそこに至るまでの段取りのよさがものを言います。という経験を踏まえ、冬雷の5月号は下版を急ぐべく、少しでも早く印刷に入れるように頑張って貰いました。
そして、驚くほど早く本日無事に編集室の手を離れました。
会員の皆さまのご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。
間もなくホームページにも最新号をアップしますが、もう少し4月号を置いておきたい気もするので暫時お待ち下さい。

さて、
そうしている中に、冬雷の表紙絵を担当してくださっている嶋田正之画伯より二つ大きなイベントの案内を頂きました。いずれもこの四月五月のGWを挟んでの日程です。
おなじみの「創展」と、嶋田御夫妻の二人展「嶋田 二人展」です。
二人展の方には冬雷の表紙絵「ほほづき」が、奥様の七宝焼の作品と並んでいて嬉しいものです。

今回はこのふたつのイベントのご案内です。
皆さまもどうかご覧くださるようお勧め致します。
c0216213_20122079.jpg

[PR]

by t-ooyama | 2013-04-03 20:16