校正です

今日は校正です。
お陰さまで順調にすすみ、午後三時半にはお茶です。
みなさん大笑いですが、いつも笑っている訳じゃありません。

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お茶の時に、最近頂いた歌集をみなさんと見ました。
一番印象的なのは下の新刊です。

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「国民文学」編集責任者、御供平佶氏の既刊の四歌集を収録した
『御供平佶歌集  全四冊』(ながらみ書房刊 3000円)
です。この本の特徴は文庫サイズ(A6判)のハードカバーだということ。総頁数328。
文庫のハードカバーは極めて稀です。こういう製本を極少ロットでやる会社は少ないと思います。
本は丸背の極めて美しいもの。花布もスピンも付いています。
見返しは濃紺の上品な色具合です。

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本を下から見た感じです。どうですか。文庫とは見えませんね。

一見文庫サイズに見えないのは本が上製でハードカバーのため、本文サイズより全体に周囲+2mmくらい広がっているのです。ナルホドだなあと思います。
この製本素晴らしいですね。
本年頂いた本の最高のインパクトです。

それにしても御供氏は新歌集を作らないのは何故なのでしょうか。
第四歌集『神流川』以後、かなりの歳月が流れています。
歌壇は、氏の新歌集を熱望しているのじゃないかと思いますね。

じゃ。今日はこの辺で、失礼します。
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# by t-ooyama | 2017-06-05 16:10

大型連休最後の日

本日は六月号の最終校正になりました。
当然その前から初校、再校って流れているので、編集室関係者は所謂GWなんて関係ありません。
テキスト打ちの文字校の第一弾があがってきたのが4月28日。引き続き第二弾が30日。関口さんの写真データの着が29日。文字校最終チェックが5月1日深夜、ということになりました。
編集室は28日不在で29日夜に着信を開きPCフォルダーに整理して保存。
既着のデータでの投稿分を合体させます。
Photoshopを使って写真関係、図版関係を(スキャンすべきは済ませてから)加工。
関口さんの写真はモノクロに見えますが、データはRGB(光の三原色)なので、先ず色を抜いてグレースケールに変換します。写真はPC上で見れば結構明るくてママで良さそうですが、印刷するとすべてが暗めにでてしまうという性質が有るので、あらかじめその分だけ明るく加工してJPEGデータに変換して保存します。今月はこうした写真ものの加工が全部で10枚になりました。
こういうのをやると丸一日は潰れます。
世間ではGWに突入だとか北朝鮮が原爆実験をやるとかやらないとか、騒がしく落着きませんが、組版の進行は進捗したとしてもそれを校正する人手が必須なので、印刷所のスケジュールを睨みつつ、データ渡しを9日の火曜日に定めます。そして事務局と相談。
皆様の都合も有るので、初校データ送付予定を3日水曜日と決めて、校正の集合日を7日が8日にして欲しいと伝えます。共に駄目なら12日の金曜日しか有りません。そう伝えると、日曜日にしましょうという返事が戻りました。3日から7日までの間に初校校正を皆様のご自宅にてしてもらい、そのチェックに掛かったところをデータ訂正します。此の間はすべてメールでの遣り取りです。

というスケジュールが決り、作業に入ります。
今月は桜井さんの歌集『駅』の批評特集号です。さすがに幹部の歌集なので膨大な量になりました。
休んだり飯を食べたり、テレビでスポーツを見たりしながらですが、いったん取りかかると、キリの良いところまでは一気にやります。いつも深夜に及びます。
と言う訳で頑張って予定通りに進行し、本日校正日を迎えました。

風薫る五月ですから、去年も観た駅前の公園の「ゆりの樹」を案内します。
さわやかな微風が気分を和らげます。
リラックスした皆様の様子ですよ。
ご覧下さい。

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六月号は本文(ほんもん)104頁となりました。
順調に校正終了。

皆様、お疲れさまでした。
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# by t-ooyama | 2017-05-07 20:46

創展を観る

本日午後から有楽町へ行って創展を観ました。
会場には山﨑英子さんがいらしてご挨拶申しあげました。
九十半ばと思えないお姿でお一人でおこしとの事です。素晴しい事です。

さて創展では嶋田さんの「寂韻」を観ました。
以前拝見した連作

     静寂                     嶋 田 正 之
槻川の冬の岸辺に独りきて鎮もる水面を画帳に写す
岩影を映し水澄む川底の深きところはあくまで青し
静寂を描かむとして訪ひくれば迎へくれたる透明な景
遠き日にロケに来たりしその記憶たがはずにある有難さかな
故郷の遊びし川の下流なりこれより先は都幾川に入る
日溜りに腰をおろしてじつと聴く梢を渡る小さき風音
遠くよりせせらぎの音絶え間なく時折小鳥が相槌を打つ
あふぎ見る櫟の先の紺碧に美しく乱るる白雲の浮く
鉛筆を握り歩めば道の辺に与謝野晶子の槻川の歌碑
「槻の川赤柄の傘を」詠はれし赤松はいま数へるほどに


これが絵の背景となった歌です。
一首目から三首目までが、今回の絵そのものです。下に貼付けます。

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美しい水の静寂です。美しい緑色の「韻」が醸し出されます。
嶋田さんの絵には美しい緑色が印象的ですね。
生れ故郷の東秩父村を流れる槻川が、慈光寺の下を流れて来る都幾川と合流するところだそうです。

創展では今回も左時枝さんの絵が迫力有ります。強烈な赤です。下です。

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「花言葉    恋にもだえる心」と題されています。
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# by t-ooyama | 2017-04-26 20:39

短歌研究四月号     『駅」』批評に御礼

短歌研究四月号の「最新刊歌集共選」に桜井さんの歌集『駅』の批評があります。
筆者は横山季由氏。
下に貼付けます。
ご覧下さい。
横山氏は、桜井さんとも親しく、適切なる表現に満ちています。
有難うございます。
冬雷の仲間として、御礼申します。

皆様、いま発売中の短歌研究です。
ぜひお読み下さい。

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# by t-ooyama | 2017-03-26 00:55

小川家の太子堂と太子像

冬雷短歌会文庫025の小川照子歌集『柊の家』の最後のチェックを行う。
歌集には、ご子息の收一さん撮影の写真が15枚入るので、写真の再現性の良い本文用紙を使う事にするのだが、本文にはそれら写真の簡単な説明も見開き頁で入る。
写真は、題名にもなった小川家の歴史と縁深い「柊」の巨木の四季折々の姿が主だが、他にも幾つか小川家に関係濃いものが載せられる。それらの中に「太子堂」がある。
聖徳太子を祀る太子堂というのが個人の家に建っている事自体珍しいのではないか。しかも、写真説明では、建久三年創建とある。エッと驚く。この年は1192年に当りイイクニ作ろうで「鎌倉幕府」の出来た年なのだ。そんな古いモノが小川さんの庭にはあるのか。それこそ指定文化財ものじゃないのか。
下である。

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今ではコンクリートに固められた地に載せられてあり、太子堂によくある八角堂ではないが、簡素ながらきちんとした造りで、屋根は金属製に替えられてしまったが、以前は茅葺きで天辺には露盤の上に宝珠ののった立派なものであったという。
小川家のある「岩井」は、高名な旧い「出雲伊波比(岩井)神社」にも至近である。この神社は鎌倉幕府とも関係深く、流鏑馬も今に引継がれて行われているのだ。更に古くは、ヤマトタケル命が景行天皇から賜った「ひひらぎの鉾」を携え、この地を訪れ、その鉾が神体として祀られてあるとも言われているらしい。
関東には他にも太子堂は多くあるが、みな鎌倉幕府と関連して建立されている。
この地からは、鎌倉幕府を開くに功績のあった武士団の毛呂氏が出ている。
そういうところに「太子堂」が建てられ、祀られることに不自然は無い。
「ひひらぎの鉾」を祀る「伊波比神社」の足下に「柊」の巨木を守る小川家という構図は、妙に納得させられるものがある。しかもそこには小さいながらも「太子堂」さえ建っているのだ。
毛呂の小川家とは、どんな家柄なのだろう。

この「太子堂」には小川家の所有する天明元年作という極彩色の聖徳太子像がおさめられてある。
下である。

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天明元年とは、1781年である。
建久3年から天明元年までにはかなり空白があるが、この間には、どのような太子縁のものが祀られたかは不明のようだ。そのあたりは興味尽きぬものがあるが、調べようも無い。
それにしても凄い事だ。

小川家には宝暦八年(1758)と彫られた「地蔵」までがあり、折々に手厚く保護されていると言う。
下である。

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いかなるいわれをもつ地蔵なのか。
何かほっとさせられる温顔に見入ってしまった。

という『柊の家』。
これは四月号の別冊付録として進行中である。
来週には印刷所へ手配する。
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# by t-ooyama | 2017-02-25 15:23