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『冬の雷霆』の手触り

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今朝あらためて五十周年記念アンソロジー『冬の雷霆』を開いています。
冬雷大会の日に発行された『冬の雷霆』ですから、会場で初めて手にされた方も多かったことでしょう。
冬雷短歌会文庫としても初めて表紙カバーに四色刷りを採用したので、どんな出来栄えか期待してくださった方もあったと思います。
編集室でも同じでした。DTPでのデータ制作というのは、デスクトップ上で確認できるそのままに印刷されるという前提ですが、実際には微妙な「差」がでるのは常識です。特に写真などは観た感覚でその差が分るので難しく、データ制作時にあらかじめ「差」を読んで作ります。分りやすく言うと、印刷物はデータで観た時より「潰れて」観えます。これがドットゲインとよばれるものです。潰れるとは、データを構成する「網点」のサイズが印刷時に微妙に圧縮されて太る傾向を言います。その結果、写真などがシャドー寄りになり「暗」く感じます。
今回の表紙カバー絵は、椿の花の鮮やかさと葉の緑の光沢がポイントでしたが、ほんの少し「輝き」に欠けたふうになっていたのが編集室の反省でした。
が、全体に納得の行く出来栄えで本文のレイアウトも美しく、作品のレベルも高く素晴らしいものです。わたくしは自信と誇りをもってこの『冬の雷霆』を持ち歩きたいと思っています。手触りもこころよく愛着がひとしおです。
『冬の雷霆』参加者には2部が届けられています。手にされた皆さまも、一冊はご自宅に一冊は外出用にバッグのなかにしのばせてご携帯ください。手触りを楽しみつつ、擦り切れるほど読んで味わってくださるようお願いいたします。

by t-ooyama | 2011-11-22 10:54 | Comments(0)

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