歌集の進捗状況

冬雷叢書のふたつの歌集が順調に進展している。
野村さんの第二歌集『美しいもの捜し』は今月中には出来か。
前歌集同様に自筆の美しいかな書多数で本文を飾る、観て、読む本となっている。
A5判 164頁。美本である。短歌研究社刊。

桜井さんの第三歌集『駅』は初校が出てチェック中。
こちらは四六判     一頁二首組み。歌をすべて二行で組む往年のの常識的な組み方を復活。
大型活字で読み易い。
こちらには、依頼されて、わたくしの「帯文」と六首選が付く。それを下に貼付ける。

 桜井美保子は十代の頃より作歌に親しむ環境にあったが、本
格的に取り組んだのは昭和六十一年の冬雷入会以後。試行錯誤
しつつ、感情に溺れない温かみのある写実力を養い、普通に見
えて決して普通ではない独自の抒情性豊かな生活詠を切り開い
た。この歌集は、その大きな成果だと思う。 (帯文︙︙大山敏夫)
     パソコンに向ひ言葉を搾り出すは運動してゐるやうな感覚
     改札口よりどつと出で来る人の波おほよそ終る頃に横切る
     古き葉の枯れて新芽の揃ひたるレモンバームに久々の雨
     傘差して川のほとりを行く吾に此処にゐるよとウツボグサの花
     ぐうちよきぱあ両足のゆび動かすを真似したくなるリハビリ見学
     この街の人らに愛されてゐるのだらう桜に寄ればそんな気がする

四六判 272頁     いりの舎刊

どうぞ、お楽しみに。
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by t-ooyama | 2016-06-13 11:42 | Comments(0)

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