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フォントキャシュの破損

短歌工房のPC環境は三代目のMacである。
最初はMacOSXのG4で二代目がMacOSX G5。
上記二台は共に多くの印刷所等で使用するのと同じタイプの本格的な業務用仕様。
値段も半端じゃなく高く、三代目はグレードを落さざるを得なくなった。
現在は一般的に使われるタイプの最も大型サイズのもの。MacOSX 10.9.5である。
DTP作業をこなすには、大型画面である事が必須である。一度に数種のアプリケーションやデータを開いて、一つの画面の中で、これを使い、こっちにコピーペーしたり、画像加工操作をしたりする。編集ソフトと画像加工ソフトのPhotoshopを多用する。テキストソフトのWordを一番活用する。
Wordのフォントには印刷で使える種類を選ばねばならない。フォントには画面で見る為のものと、印刷用のものと区別が在る。一般文書でよく使う「MS明朝」等は印刷用じゃないので使えない。
今のMacOSXもかなりのメモリーを保持しているが、それでも営業用の高額なマシンとは比較にならない。つまり使っているとだんだん反応が緩慢になって来る。オブジェクトのドラッグ操作などにも言う事を聞かなくなる。いくら動かしても直に戻ってしまう。文字変換の反応も鈍くなって時間がかかる。こうなると、作業しつつイライラするのでとても困る。
つまりマシンの能力を超えて指示を与えているのだと思う。
こういう状況で対応せず、無理矢理作業を進めていると、とんでもないエラーが現象として現れる時が在る。
例えば、最終訂正作業を終えてPDFにして校正出しという段階で「フォントキャッシュの破損」という事態が発生する。
どんなものかと言うと、下の見本のような変換エラーが出てしまうのだ。


フォントキャシュの破損_c0216213_18434900.jpg
上の江波戸さん作品中の「□に×」のマークのようなものに変換されるのである。
見本は本物のフォントキャッシュとは違う単なるフォントエラー時の警告だが、このマークに誤変換されて、実際に印刷されてしまった例を幾つか知って居る。下版時チェックをかいくぐってしまった訳だが、実際に操作した覚えのない箇所にこうした誤変換が発生するので、よほど運が良くないと発見できない事になる。おそろしい製品事故となる。
デジタル作業とは細心の注意が必要だ。

これを防ぐには、PCを常にリフレッシュして、頭スッキリと働いてもらう環境を保って行くしかない。つまり、定期的に再起動して一旦振出しに戻すのだ。
PCとは凄い物で、起動して終了するまで、与えられた指示の全てを記憶する仕組みになっている。わたくしの操作の中で、動きが鈍くなって来たのはそろそろ能力的に「覚えきれないよ」って悲鳴を上げ始めたサインなのである。
こうなったら無理をして作業を続けないで、一旦全てのアプリを閉じて、再起動をするのがベストである。
PCは大切なパートナーなので、良く理解し合い、労り合って頑張っている日々である。

皆様も、似た様な現象があったら、再起動ですよ。


by t-ooyama | 2017-06-06 19:09 | Comments(0)

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