本日出来
あとがき …………… 大山敏夫
『冬雷二〇一七 作品年鑑+自選合同歌集』をお届けします。これは究極の
合同歌集とも言えるもので、一年間「冬雷」に掲載された全作品をこの一冊に
収めております。毎年こうして掲載全作品を纏めた「作品年鑑」を制作し、資
料として完全保管し、会員の皆様の二次利用三次利用等の希望に対応しようと
思います。そういう能力確保も編集部の務めと認識し、その第一号の刊行です。
小誌が経費削減と編集的特性を出す目的から、印刷用データを内製化してか
ら十三年目で、かなりのデータが蓄積しておりますが、現実は、いざその活用
時に結構難儀する有様です。もっと見易い使い易いデータ化が必須とは思って
も、それを作るには時間も費用もかかります。そこで、費用を皆様から助けて
頂き、その代りに、皆様の一年間の全作品を美しく纏めあげましょうという提
案からの出発でした。ここに御出詠の一一八名の皆様、ご賛同頂き感謝です。
第Ⅰ部として「自選合同歌集26首」を大型活字で組み上げ、第Ⅱ部として、
自選に漏れた他の全作品を小型活字で作者別に掲載しました。これだけでも大
ボリュームですが、掲載全作品という視野に立てば、月月発表された特別作品
「今月の30首」もすべて収録するべきです。そして更に「年鑑」性を考えれば、
それら作品を対象とする解説文のようなものも必要だと思い、編集委員で分担
しました。どうでしょうか。かなり詰め込みの目立つものとはなりましたが、
全力投球の誠意は感じ取って頂けるかと考えます。
継続刊行が真の目的達成です。今回行き届かぬ所は、今後に解消して参りま
す。編集部は既に来年に備えて、着々と準備を進めております。
平成三十年六月吉日 藤間の短歌工房に記す
by t-ooyama | 2018-07-13 10:59 | Comments(1)