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四斗樽について

8月の初旬に、ホームページを通じて事務局へ連絡が入ったと言う。
それは、日本の古典、日本語に関心があり、万葉集や和歌俳句を愛するというMさんという方から、
その存在を知っていろいろ探していた太田行蔵著『四斗樽』を、貴会会報で掲載したことを知ったので、購入できないか?
ということだった。
わたしに『四斗樽』を余分に持っていないか? と事務局は尋ねてきた。
Mさんは、『四斗樽』の原本を譲ってほしいと言っているわけじゃなくて、雑誌に連載した「完全復活版 四斗樽」を
購入できないかという話であったから、探せばその年の「冬雷」を揃えることも可能であったが、わたしは、
「それよりも、わたしが編集して仮に纏めてある『四斗樽編集版』というのがあるので、そのデータをPDF化して送るから、
それをその方にメール添付で差し上げるのが良いかと思う。」
と書いて、事務局へPDFと、それに関与する雑誌の編集後記の部分をピックアップして、Word文書にして渡した。
データは事務局からMさんへ渡ったとのことである。わたしは、紙に出した雑誌そのものより、データとして簡単に取り出せるPDFを渡す方が再利用に便利で喜ぶだろうと考えたのである。

雑誌に完全復活版を掲載してより何年か過ぎたが、こうして今なお、問い合わせが絶えない『四斗樽』等を、希望する方へ、いつでもデータで渡すことができることは、何でも内製化して、思うがままにその再利用を可能にした、小誌の誇りでもある。
またまた改めて『四斗樽』を読むことになったが、冒頭の「幇間」の話を書いた部分は少々問題があるが、他は美しい誌面に打たれるものがある。
『四斗樽』のきっかけとなった、過去回想の助動詞「し」の誤用の問題は、「高嶺」主宰の二宮冬鳥が言い出したものである。
以後「高嶺」と「冬雷」は、この問題にそれぞれの方法で関わってきた。
そういう歴史がある。
そんな「高嶺」の流れを引く方々が、たくさん現「冬雷」に参加されている。
これもまたふしぎな「縁」と言わねばならない。

そんな思いを、今回の話は深めてくれた。
嬉しい出来事であった。

by t-ooyama | 2019-09-09 13:19 | Comments(0)

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