スマホの 写真一葉・短歌二首 4
by t-ooyama | 2020-03-16 22:44 | Comments(6)

コメントいただきましてありがとうございました。
ちょうどこの日、土曜日でしたが出勤日でした。
土曜日であることと、政府が新型コロナウイルス対策のこここ1、2週間が正念場との発表の時期と重なり、連日の
感染者増加の報道や、電車や地下鉄が普段よりも閑散と
した重苦しい雰囲気を吹き飛ばすような朝焼けが印象的で
したので、思わず着替えて外に飛び出しました。
また仕事中に仙台市内から新型コロナ感染者が出たとの
報道があって、余計にこの朝の清々しい風景写真が印象に
残りましたので、作歌した次第です。
一日も早い新型コロナの感染終息を祈るばかりです。

休日の朝を彩る緋の空を眺むる人のいかほどと思ふ
次第に夜が明けるころ、空は刻々とドラマチックに表情を変えていきます。グレーの雲の下に赤みを帯びたオレンジの光が広がっています。都市の美しい朝焼けです。これからどんな一日が始まるのでしょう。暗さと明るさを対比させた美しい朝焼けの空の写真と短歌2首、ありがとうございました。
2首目は「休日のこうした朝焼けの空の美しさに気づいて眺める人がどれほどいるだろうか。いや、そんなにはいないことだろう。」というふうに歌っています。休日だから朝はゆっくりしていて空など見ない人の方が多いかもしれませんね。でも作者は早く起きて自然が見せる空の変化を見つめています。「朝を彩る緋の空」という表現がとてもいいと思います。下句はこの朝焼けの美しさを人にも伝えたい、知らせたいという気持があると思います。
1首目は新型コロナウイルス の感染者が作者の住む市内から出たという不安とまた一方ではこの日の朝焼けの清々しさを表しています。読者側には不安な日なのに、なぜ朝焼けが清しなのだろうかという疑問が湧いてきます。
感染者が出て大変な事態となったけれど、自然はそんなことにかかわらず今日の朝焼けも清々しいというようなことでしょうか。それとも「清し」には何か意味があるのかなと考えています。
短歌はいろいろ推敲してみるのが楽しいし、面白いです。冬雷では自分の歌を作ることが基本姿勢になっています。大いに頑張って個性を伸ばしてください。作品ありがとうございました。

一首目について解説ありがとうございました。「今日の」より「今日も」ならいかがでしょう。それなら読者もすっと胸に入ってきますね。
先ほど書き入れましたが、ふりがなが入っているところがうまくコピーできないので、ちょっと直して再度書き入れました。削除キーで4桁の数字を入れておくとコメントを一旦削除して、改めて入れられます。操作を忘れて思い出すまで時
間が少しかかりました。こういう時は、自分のコメント記事の一番上の名前の横にある「×」印をクリックしてください。削除画面が出るので、ここで削除して、改めて投稿ということになります。皆さん、よろしくお願いします。

第四回目の写真一葉、短歌二首の投稿歌、拝読いたしました。
作品は現今世界中に蔓延し、人々の生活基盤を震撼させている新型
コロナウイルスに思ひを馳せた内容となっています。
既に作者の作歌経緯のコメントもあり、桜井さんの意のある鑑賞文も
丁寧に示されていますから余計な事を差し挟む余地はありませんが、
それぞれ表現的に気になる処を指摘したいと思います。卒直に言って
推敲不足は否めないと思います。
一首目 作者の住む街でもコロナ感染者の発生があり、その報に驚愕
しながらも朝焼けの自然現象の美に魅せられている心情でしょう。
短歌はこの結句の様に時として事象を言い切る事も大切ですが、余情
を齎す収めの方が、読者を惹きつける要素になると思います。
例歌『市内より新型コロナの感染者出でしが今日の朝焼けの空』又は
『朝焼けの雲』も良いでしょうか。
二首目 よく解かる内容です。三句『緋の空』はいいですね。深紅色
と言う濃くあかるい朱色でしょう。唯、「彩る」「眺むる」に活用語の
「る」の重なりは避けるべきです。上句『休日の朝彩なす緋の空を』
で解消します。『朝彩なす』は(あしたいろなす)と読ませばよい。
短歌言葉のルビは余程特殊でない限り付けず読者に任せるのが良いと
思います。一首目の「清し」も同様です。
例歌『休日の朝彩なす緋の空を眺むる人のいかほどありや』では。
纏まりのないことを書き列ねましたが、どこか一つでも参考になる処
がありましたら幸甚に思います。

「緋の空」が写真の濃い赤の部分にぴったりの言葉だと思いました。

コメントをいただきましてありがとうございました。
推敲不足というよりは、力量の不足を感じる内容でした。
仰せの「余情を齎す収め」は、これからはもっと留意しながら作歌してまいりたいと思います。
『緋の空』の表現は果たして受け入れて下さるかどうか、これは非常に悩みました。
もし朗詠された場合に「ひのそら」は、「日」・「陽」など同音の字も思考されて意味不明となる恐れを個人的に感じました。
よって「曖昧な表現」というご指摘もあるかも知れないという懸念も正直ありました。
しかしながら今回は「写真一葉」の指定がありましたので、思い切って使ってみた次第です。
この言葉にたどり着くまで何時間も写真を眺めておりましたので、ほっとしております。