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スマホの写真1葉・短歌2首 

標記の11回目です。
今回は関口正道氏のものです。
ご覧ください。


水琴窟             関口 正道

水琴窟地底より上りくる硬質の響きに一刻暑さを忘る

水琴窟華奢なる響きよく聴けば彼の世へ誘ふ警告なるかな

スマホの写真1葉・短歌2首 _c0216213_10533321.jpg


by t-ooyama | 2020-09-20 10:54 | Comments(5)

Commented by 桜井美保子 at 2020-09-22 09:57 x
木陰はあれど立っているだけで汗が吹き出すくらいの暑い日なのだろう。写真は夏の緑が美しい庭園の一角。手水鉢には澄んだ水が光っている。
地中の装置に水滴を落とすと快い音が聞こえてくる。私も以前旅行先で聞いたことがあるが、だいぶ前のことなのでYouTubeで検索して聞いてみた。
一首目は水琴窟の音の感じをよく捉えて実感が出ている。二首目は一首目で詠んだ「硬質の響き」を「華奢なる響き」としている。聞きながら心を落ち着かせていたら、きっとこの表現が生まれたのだろう。下句はどう詠んだらいいのだろう。「まだこちらに来るのは早い。体に注意して長生きしなさいよ」と水琴窟の音は作者に告げているように思う。
Commented by ブレイクあずさ at 2020-10-02 11:37 x
むかし何かの物語で読んだことがあるのですが、今に至るまで水琴窟の音を聞いたことがありませんでした。YouTubeでいくつか聞いてみると、なんとも繊細で幻想的な音ですね。

1首目 夏の盛りに耳をそばだてて涼をとる。自然との調和を求める日本人の感性は今も生きていると感じます。
2首目 最初、水琴窟の音があまりに無限の響きを持っているので彼の世へ誘うのだろうと読んでしまいましたが、そうではなく水琴窟が「警告」なのですね。耳を澄ませているうちに自分を、自分の人生を静かに見つめることができたということなのかもしれません。
Commented by 小林芳枝 at 2020-10-02 22:08 x
一昨年の春に行った成田山公園の隅の水琴窟のかすかな音を思い出した。竹筒に耳を当ててやっと聞こえる音だった。水琴窟は江戸時代の庭師が考案したものだというが、それを知らない時は地下から自然に聞えて来る不思議な音だと思っていた。
1首目は水琴窟の音を「暑さを忘る」と軽く詠み、2首目は「彼の世へ誘ふ警告」と感じている。難しい言葉だけれど関口さんには、地下から響いてくる音が誘っているようにも、体を大事に、と注意を促すようにも聞こえたのであろう。
Commented by 稲田正康 at 2020-10-03 01:01 x
水琴窟は伏せた甕の底へ滴る水の音を聴くものですから、「地底」は少し距離がありすぎるように感じました。
Commented by 関口正道 at 2020-10-10 00:32 x
批評有難うございます。
これは近所にある金目観音の境内にあります。
坂東三十三ヶ所観音霊場の七番札所です。八番が座間、九番が慈光寺です。
最近、少し耳が遠くなったのでしっかりと耳を当てないと聞こえません。
女性の声、高音は大丈夫ですが、低い声は聞こえなくなりました。
稲田氏のいうように地底ではありませんね。語彙不足で地中がいいかと思います。

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