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スマホの写真一葉・短歌二首 15

今年初めてのスマホの写真1葉・短歌2首す。
何かうら淋しい寒風の吹くような階段です。
でも、ここは活発な若い人たちの大事な場所のようです。
心なし、だんだんと迫ってくる人群の足音が聞こえてくるようですね。


スマホの写真一葉・短歌二首15

            黒田江美子

雨の日のハンドボール部階段に基礎練を為すひたすら為しき

四階建て分あるだらう子等遊ぶ上の広場へリハビリに行く

スマホの写真一葉・短歌二首 15_c0216213_18062391.jpg


by t-ooyama | 2021-01-09 18:15 | Comments(7)

Commented by ブレイクあずさ at 2021-01-11 05:46 x
冬色の空、すっかり葉を落とした木とともに、人の気配のない階段はなるほど寂しく見えますが、短歌と組み合わさるといろいろ想像できて面白いですね。むしろ人の姿がまったく映っていないほうが自由に思い浮かべられるようです。部活動に励む学生の姿。駆け回る子供達の歓声。きっと鳥の声や車の音も。

一首目「基礎練」という略語が効いていると思いました。朝練だの自主練だの中学ぐらいの私も使っていましたっけ。「為す」「為しき」と続くところもひたむきさを感じます。

「為しき」は過去のことで、なんとなく作者がご自身の過去を回想しているように受け止めたのですが、この解釈はおかしいでしょうか。

二首目。ずいぶん長い階段なのですね。上るだけでもいい運動になりそうです。この写真では見えないけれど、広場では空も広いことでしょう。「リハビリに行く」に明るい気持ちが感じられます。

Commented by 桜井美保子 at 2021-01-11 09:57 x
ちょっと寂しい感じの階段の写真ですが雲の間にうっすら青空が見えることにほっとします。

一首目 雨の日でもひたむきに基礎練と取り組むハンドボール部の様子が伝わります。でも畳み掛けるように四句を現在形、五句を過去形としているのは何故でしょう。ハンドボール部の活動をごく身近に見ていたか、あるいは作者自身がその活動に何らかの役目で関わっていたとか、色々想像をふくらませております。

二首目 子どもたちの遊んでいる広場でリハビリをしようという作者の気持が明るく詠まれています。広場も平地ではなく、何か高い位置に設置されているのですね。
Commented by t-ooyama at 2021-01-11 18:20
確かに。この風景の中に、実際の部活の基礎練中の姿が映っていると、作品がさらに生き生きして来るのでしょうがね。階段には、人影もないので、その点が少し風景を寂しくさせるのかもしれませんね。
Commented by 小林芳枝 at 2021-01-13 11:13 x
階段の上に広がる空には少し雲が多いようにみえますね。晴れていればまた違った感じになるのかもしれませんが、四階ほどの高さを登って広場を歩いてまたこの階段を降りて体力維持に努めて居られるのだろうと思います。
1首目は、教育者として長く地域の活動に関わってこられた黒田さんらしい歌ですね。部活動の生徒たちが雨の日も必死にこの階段を走りながら基礎練習をしていた姿が自然に頭に浮かんでくるのでしょう。苦しさを吹き飛ばすような溌溂とした生徒たちの掛声を思い浮かべながら現在のご自分を励ましているのではないでしょうか。或いは懐かしんでいるのかもしれませんが。下句の重複はその姿を強めたいという気持からだと思いますが「ひたすらなりき」ぐらいでもよかったかもしれませんね。もしかしたら雨の日に引率して指導していたのは黒田先生だったのかも、なんて想像が膨らんできますね。
Commented by t-ooyama at 2021-01-14 23:12
小林様

「ひたすらなりき」って、黒田さんの実姉保坂時子さんの歌集の題名ですよ。ほら、その急逝後に制作された綴込歌集です。
黒田さんは、その保坂さんの紹介で入会されたんですよね。
Commented by 小林芳枝 at 2021-01-15 15:11 x
何となく思いついたのですが保坂さんの歌集のタイトルでしたか。びっくりしてホームページから検索して私の本棚から平成十年五月号の「冬雷」を探すまでに2分ほどしかかかりませんでした。便利ですね。
「ひたすらなりき」の巻頭2首を紹介します。

外灯の下なるわが影踏みながら見知らぬ街を駅へと向かふ
行きずりの川に架かれる夫婦橋関はりあらぬ吾が胸を打つ

さりげない歌の様ですが川又さんの「まへがき」と合わせて読むと歌の背景がみえてきます。
懐かしいですね。
Commented by 江波戸愛子 at 2021-01-30 09:11 x
雨の日はグランドが使えずこの長い階段をひたすら上り下りしていたハンドボール部の生徒を思いながらこの階段を上っているのでしょう。それにしても四階建てぐらいの階段を上るのは相当きついと思いますが着いた広場でさらにリハビリに励むという作者はそこに遊ぶ子供達に活力を得て、また癒されているような気がします。

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