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スマホの写真1葉・短歌2首 新着

標記の20回目です。
今回は大先輩の赤間洋子様の挑戦です。
スマホは持っているが使い方が未熟とおっしゃる中で、敢えての作品です。
さすがにすべてに前向きで自分化する赤間様で、お住まいに近くの左千夫歌碑を撮影して下さいました。
有難うございます。


左千夫の歌碑

              赤間洋子

錦糸町駅前に建つ左千夫の歌碑足止める人無く静かに在りぬ

帰路に詣る左千夫の墓に新しき卒塔婆が立ち居り珍しきこと

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by t-ooyama | 2021-05-25 12:27 | Comments(3)

Commented by 桜井美保子 at 2021-05-25 20:51 x
以前亀戸に住んでいましたので錦糸町駅前のこの歌碑の写真、とても懐かしく拝見しました。南口の駅前広場にありバスターミナルのすぐそばです。写真にはバスも見えて何か賑やかな感じですが、歌碑の前は静かですね。興味を持つ人しか立ち止まらないのかも知れません。「静かに在りぬ」が歌碑の現在を伝えている思います。普門院にある左千夫の墓にも作者は折に触れて立ち寄られるようです。新しい卒塔婆に心を動かしておられます。「珍しきこと」がつぶやきのようで作者の声が生き生きと響いてくるようです。
Commented by ブレイクあずさs at 2021-06-04 07:28 x
隅田川沿いはあの界隈にて生まれ育った亡き祖母とよく歩き、前回の帰省のおりにも墨田区役所であれこれと手続きをしてきましたが、この碑のことは全く知りませんでした。次回帰省したらぜひ母を誘って行ってみたいと思います。賑やかな駅前の歌碑なのですね。行き過ぎる人も忙しそうです。歌人、小説家としての伊藤左千夫を知らなければ素通りしてしまうのかもしれませんね。一首目の下句はそんな現状を残念がる気持ちが表れているように思います。

二首目。新しい卒塔婆が立つのが珍しいとわかるのは、作者が折に触れてこのお寺に出かけているからなのでしょう。事実のみを淡々と詠まれていますが、読み終わった後にしんとした静けさが残ります。
Commented by 小林芳枝 at 2021-06-25 15:52 x
錦糸町駅前の左千夫の歌碑のある場所は牧舎と住居があった所と聞いていますがここで酪農ができたなんて想像もできませんね。私も錦糸町は冬雷大会の時に半蔵門線から都バスに乗り換える時に通るところですし、その他にも時々通りますが歌碑を見る為にじっくりと時間を取ったことはことはありませんでした。何しろ殆どの人は早足で過ぎてゆきます。1首目の下句がその感じをよく捉えていると思います。この歌は家で遊ぶ子供たちを詠んだ歌で思い入れがあるのでしょう水害も度々あって苦労されたそうです。二首目は今もお墓を何方かが守っている気配を感じてほっとするお気持が伝わります。

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