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多羅葉のお便り

現在アップ中の今月の「ネット歌会」に提出された以下の作品、

  老鶯の声を背にうけ多羅葉に暑中見舞の文字を刻みぬ

この作者の嶋田正之氏から、多羅葉の葉に硬筆で書き刻まれたお便りが届きました。
ちょっと葉書にしては小ぶりの葉っぱですが、鋭いギザギザが若くて張りのあるもので日付は9月23日とあります。
短く「ふる里より」の文字。
上記の作品についてわたしは、あの慈光寺の多羅葉とも書き込みましたが、嶋田氏の故郷は慈光寺のすぐそばの東秩父村です。
慈光寺のあの樹ではないにしても、近くの多羅葉であるに違いありません。
わたしの歌の書き込みをご覧になり、思い出して古里から投函してくださったものと思います。
嶋田さん、有難うございます。
消印には「川」の字が見えますので、小川局からの投函かもしれませんね。
さすがに葉の上に直に切手を貼ったりするほど大きくないので、宛名を記した封筒の中に入れてのお便りかと思います。
文字は葉の裏に刻むのですが、裏返して灯に照らすと、表面には、うす黒く文字が滲み出ておりました。
多羅葉に書くお便りというのは、宛名はやはり裏側に書くものなのでしょうかね。表は硬筆でも刻む訳にはいかない気がします。
となると、ここに宛先も通信文も、切手も張るには、かなり大きな葉である必要があるようです。
このお便りは、老鶯の声を聞きながら書かれた歌の中のものとは違うのですが、同じ場所に立つ多羅葉の葉っぱであるようです。

古の文人などが、旅先の地で多羅葉の葉を拾い、即興の歌(相聞歌)などを達筆に刻んで、飛脚に託したのかもしれませんね。
美しい多羅葉のお便りですから、下に貼り付けてみました。
ご覧ください。


多羅葉のお便り_c0216213_20051617.jpg

by t-ooyama | 2021-09-27 20:38 | Comments(0)

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