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新アララギ1月号の「歌壇座標」に御礼

「新アララギ」は、「アララギ」終刊後に生まれたアララギ系最大の結社誌である。
現在代表をつとめるのは雁部貞夫氏。
小誌にて連載中の「土屋文明の選評」の萩原千也氏も創刊に参加された一人で、現在は雁部氏の次に作品の掲載される実力者となっている。
かつての「アララギ」を彷彿させる伝統濃い誌面が美しいが、その「歌壇座標」という外部歌人との交流の場で、今回は拙作が取り上げられて、駒沢信子氏、宇野一夫氏から批評を頂いた。
対象になったのは11月号掲載の女優北林谷栄を歌った一連で、その最初の歌と最後の歌があげられていた。
老女役に特色のあった北林谷栄は、歌人河原冬蔵氏の奥様であったが、わたしも友人のお供で一度そのご自宅を訪問したことがある。
その思い出などもチラリと歌った一連である。
好意溢れる批評を貰い、この場を借りて御礼申し上げる。

「新アララギ」は、小誌編集委員の橘美千代氏も所属され、活躍されている。
そういう関係も無論あるのであろうが、その「歌壇座標」では、小誌の作品がたびたび取り上げられる。
とても光栄であり有難いことだと思っている。

小誌も今年から新編集委員を迎えて何か新しいことに取り組みたいと考えている。
いま、いろいろ情報を集めているところだが、さしあたっては、この「歌壇座標」のように交流他誌の紹介を重たく行うことを目指している。
歌壇総合雑誌というものが少なかった頃は、結社雑誌そのものが深く読み込まれて交流された。雑誌は真実その結社誌のありのままを映し出しているいる資料であり、最新版の作歌最前線である筈なのだ。
歌壇で何が行われており、どういう動きがあるのか。
各結社雑誌を読めば一目瞭然。
その状態は今も変わらないと考えるが、違うのは、その月々の結社雑誌が、それほど重きを置かれて読まれていないという事実であろう。
総合雑誌が多すぎるということや、結社雑誌の部数が少ないこと、歌人が忙しすぎるということもあるのだろう。
様々思うのだが、原点に戻り、やはりホームグランドである結社雑誌の充実へ向けて、全力投球されるべきかと思った。

以上、今夜の感想です。

by t-ooyama | 2023-01-24 22:21 | Comments(0)

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