米吉の墓を尋ねる
本日は上野に行き、創展を鑑賞しました。
嶋田画伯の作品ふたつ並んでいるのをじっくり観て来ました。
画は、このホームページの広報の記事に貼ってありますから、ご覧下さい。
「遥」と題する作品は、右下より斜め上に向けて引き絞られる構図で、左上のあたりに小さく見えている場所へ
どういう風に進めば、君らしく生きられるのかと、問われている気がしました。
「崇」という作品は、全体に緑色で幾何学模様でした。四角形が様々に重なる中に、うす赤い円が描かれています。
何だか天の岩戸を連想しました。あの丸は太陽の光で、アマテラスが現れて来そうでした。
ということで、会場をお暇して、上野駅入谷口改札へ回り、徒歩で東上野の西光寺へ向かいました。
徒歩で10分ほどの距離なのでしょうが、方向音痴なので迷走して、やっと近くに辿り着きましたが、そこからが又たいへん。
西光寺の駐車場はあったものの、必ず付近にあるはずの西光寺がどうしても見つかりません。
ちょっと目立つ時計塔があるので、その見える範囲なのですが、何しろ昔ながらの小さい路地がたくさんあって、あっちへ行ったり、こっちへ来たりで、
不審者風にうろつきました。近くに上野小学校があるので、余計に怪しまれたことでしょう。
そういう不審者を見つめるような若いお母様のグループに、聞きました。
そうしたら、中でもとびきり美しいお母様が、気持よく教えてくれました。有難うございました。
そんな具合で、やっとのおもいで訪れた西光寺の松倉米吉の墓でした。
いま、その作品について、あれこれ書きまくり失礼を重ねているので、一度はご挨拶せねばと思っていました。
一つ荷が降りた気がします。
下にその写真を貼り付けます。
小さい墓で、古泉千樫の筆による「歌人松倉米吉墓」が端正でシンプルです。
わたしの所有する「松倉米吉全歌集」の口絵写真にある「墓」の写真では、文字がきちんと綺麗に並び、まだまだ新しさを見せていますが、
本日見て、わたしの写した写真では、やはり過ぎ去った歳月の重みでしょうか。いたるところに文字が欠け崩れています。
何しろ百年を超えているのですからね。
by t-ooyama | 2023-10-03 19:04 | Comments(0)