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地震の見舞い

大変な地震がありました。
みなさま、大丈夫でしたか。
東北地方にお住まいの会員の方も多く、心配です。
津波がすごいですね。
お怪我などないことをお祈りいたします。

とりいそぎ、書きます。
すでにまわりは暗くなりはじめ、帰りを急ぐ方々で、
道路は渋滞です。
どうぞ、焦らずにゆっくりとお帰りください。

わたくしも何とか無事でおります。

# by t-ooyama | 2011-03-11 18:08 | Comments(0)

建国記念日

今日は確か建国記念日だよね。
ああ思い出すな~
初めてこの日が復活して定められた日のことを。
わたくしは御茶ノ水の神田明神のすぐ傍の活版印刷工場に勤めていた。
下が機械場で、二階が製版・・・つまり、文選・植字(ちょくじ、と読む)・解版という職場。
歩くときしきし音がする木目の浮いた床の上での作業だった。今にも倒れそうな粗末な建物の、木枠の窓ガラスの外には、雪が霏々と落ちていた。

  声あげて石を投げ打つこともなく小工場に立ちて働く
  関はらぬ立場をさらに押し通すほかなくのぼりゆく植字場へ

こんな歌をつくっていたころ。学生運動盛んな時代。お茶の水の駅周辺は、しょっちゅうデモ隊と機動隊がぶつかり合っていた頃で、わたくしは勤労青年・・・だったから、関与しないが、

  催涙ガスよどむ広場をよぎり来て涙はいづる恥づかしきまで

という経験もした。俺はこんなふうに戦うことも出来ないで、意志(石)も投げないで、ただ生活のための、少しの金を稼ぐためにあくせくしている。これでいいのか? なんでこうなんだ。チクショウ、なんだこの涙は・・・
という意味の歌である。

建国記念日ってさあ・・・昔の紀元節だよなって言うおっさんがいた。そんなの知るか・・・って思ったが、まああまり「いい日の復活じゃない」という雰囲気で居たのはたしかだ。
最初の建国記念日の日が、すごい雪だったので、こうして鮮明に覚えているのだろう。
でも、その日の雪を植字場の窓から見ていたのだから、あの日は出勤だったのだ・・・当たり前だけどね。
大昔は祭日といったって結構働いていた。貧しかった日本の話である。

そして今日も、朝から雪が降っている。

# by t-ooyama | 2011-02-11 22:37 | Comments(0)

いい本です

先に案内しました、冨田真紀恵さんの歌集『季の約束』が短歌工房にも届きました。
イメージ通りの出来栄えで短歌研究社様には感謝です。
表紙カバー絵を描いて下さった嶋田先生にも喜んでいただき、先ずはほっとしてます。
いい本になっています。

本日田中栞先生からもお便りがあって、以下のコメントがありました。

  私の目には、豊国さんと牧さんという
  ゴールデンコンビで自著ができあがるなんて羨ましい! という
  思いのほうが先に立ってしまいます。
  上品な布クロス装の美しい丸背本が、手にしっくり馴染みます。

有難うございます。
表紙はあかまんまの花の色を想起するとっておきのクロス貼りです。
製本は美しい丸背を選びました。
さすがに製本家の田中先生らしいコメントでした。
ご指摘の通り「牧製本」様は、こうした上製本を手がければ日本一の会社です。
実は、短歌研究社の上製本はすべて牧製本によることも、あらかじめ調べさせていただき、今回の依頼に繋がったわけです。
冬雷関係では、赤間洋子さんの『思ふ存分』も牧製本でした。
あれも著者手染めの藍染を表紙に巻くという凝りに凝った作りでしたが、素晴らしいものが出来ました。
あの時の装丁もずいぶん工夫しましたが、今回も同様に、わたくしなりに苦労しました。

さて今回の『季の約束』ですが、お手元に届いた方もいらっしゃるのではありませんか。
ぜひ、感想などお寄せください。
冨田さん、本当におめでとうございます。

# by t-ooyama | 2011-01-30 21:44 | Comments(0)

納骨

今日は昨年亡くなった兄の納骨があって、八柱霊園に行って参りました。
薄日の中で風も強く寒い一日でした。
兄は偉大なる普通の人の人生を貫いた立派な男でした。
わたくしは勿論そんな普通の人にもなれない変人です。
普通の人になるのも、実は大変なのです。
ご自分では普通と思っている方が多いのでしょうが、評価というのは自分でするのではなくて、常に周囲がするものですから、自分がどう思っていようが、まわりが普通じゃないという判断をすれば、普通じゃないわけです。わたくしも自分じゃ普通と思ってますが、家の者が「あんたは変人だ」と言ってます。
普通の人になるのも大変なのに、兄は「偉大なる」という形容詞が付きます。
そこがやっぱ凄いなと尊敬しておりました。

その兄ももう居ません。
わたくしの兄弟はすべて居なくなりました。
両親もいないので、ああ、ついに一人残った、わけです。
寂しいといえば本当に寂しいことです。

とりあえず、兄が父の享年を越えて71歳で亡くなりました。
そこでわたくしの目標が定まりました。父が亡くなった69歳から、71歳に繰り上げです。
頑張るぞ。
目標72歳です。
偉大なる普通の人のほうは、先ず無理ですから、変人のままでいいと思っています。

# by t-ooyama | 2011-01-23 23:04 | Comments(0)

『季の約束』表紙カバー

冨田真紀恵さんの歌集『季の約束』は間もなく発行されます。
製本も終っている頃でしょう。
表紙カバーは嶋田正之さんの「あかまんま」です。
原画は油絵ですが、著者と嶋田さんの希望に添って、
大山がデザインしました。
併せて装幀も行いました。
表紙のクロス貼りの色、見返しの用紙、帯の用紙、扉など、
グリーン系とあかまんまの花の色系で纏めました。
まあ、こうした才能に貧しいのは百も承知ですが、出版社に依頼すればすぐに、
10万〜20万円は要求されるのが業界の常識です。
大山なら、下手ですがただという割安です。
お気に入らなくとも、そういうのを前提ですから
許して貰っています。
冬雷短歌会文庫でも同様で、皆様にはご迷惑を
おかけしたむきもあるかと思っています。すみません。

原画は力作でしたが、大きく使うと本の表紙としては結構難しく
背面にその単色を大きく入れて、中央にカラーによる原画を配置しました。
いちばん無難なところを選びました。
でも、確定するまではいつも一月程度は考えています。
やっぱり、才能が無いな〜と感じますね。
冨田さん、嶋田さん、すみません。

そのデザインをここにアップしておきます。
恥ずかしくて顔中汗です・・・
『季の約束』表紙カバー_c0216213_2241915.jpg

# by t-ooyama | 2011-01-22 22:05 | Comments(0)