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訃報 関口正道氏御逝去

本日、妹様より速達便があり、関口正道氏の御逝去を知りました。
12月3日午後6時15分に入院先にて「腹部大動脈瘤破裂」によりお亡くなりになりました。
通夜、告別式は身内にて済ませたとのことです。

冬雷原稿用紙に一枚、走り書きのメッセージが小生と小林芳枝氏宛にあり、そのコピーが同封されていました。
亡くなる当日の正午とあるものです。
辛い時に頑張ってメモしてくださったものと思います。
ご本人の意志は、とじ込み歌集の様なものを作って欲しいという様なことでしたが、
その下に箇条書き10があり、それはどうも雑誌にも掲載された写真のタイトルの様なものでした。
推測するに、予てからお勧めしていた文庫版による「関口正道写真と短歌」という本のことなのかと思われました。
単なる綴込み歌集なら、容易に作れますが、写真と短歌となると、ご本人の纏めた原稿が必須なので、
そういうものがあるのか無いのかを妹様に電話で伺いましたが、パソコンも開けず、一切不明とのことです。
したがって、この話はそういうことが全て明らかになってからの話となります。

メッセージには右側欄外に追記があり、
「ぼう大な本、もらってくれたし!」とあり、
「天野、小久保、高田、松本」の四氏の名が列記されていました。

お一人暮らしだった関口氏ですから、ご自宅の方はそのまま手の入っていない状況のようです。
亡くなった病院の方から直接に通夜、告別式へと進められたようです。
いずれ納骨の儀もすめば、蔵書の形見分けのようなものも、御墓参りの時にでも、時間を作ってもらう事になりましょう。
詳しくはその後のこととなります。

小誌は有能な編集委員の一人を失った事になります。
小生も少なからず落ち込んでおります。
月曜日に選者三名による緊急打ち合わせを行う予定です。
小誌の今後を話し合います。
編集委員のテコ入れも議題となります。

関口氏は昭和19年生まれのサル年で、活版印刷時代の小誌の印刷を請け負っていた会社に勤務されており、その縁で平成10年に入会されております。
以後は印刷所での経験を活かして、小誌編集委員としてお力を発揮されました。
短歌と同時に写真家としての技も秀でており、数々の立派な写真を小誌の中で発表されました。
また、ご自身のホームページも開設され、戦争研究の記事、写真の記事、短歌の記事など盛りだくさんで楽しいブログも持っております。
小誌はまた一人、有能な戦力を失いました。

心より御冥福をお祈り致します。
長い間お世話になりました。
そして、本当にお疲れ様でした。

まずは取り急ぎ、ご報告申し上げます。


# by t-ooyama | 2021-12-11 21:04 | Comments(0)

訃報です (追記12月6日)

一月号の下版作業の中で、電話が入り訃報です。

古参会員のお一人である小川照子さんが125日の1521分に逝去されました。享年九十歳でした。

先月30日にクモ膜下出血にて倒れ即入院されておりましたが、回復に至りませんでした。

ご子息より連絡を頂きました。

謹んでご冥福をお祈りさせて頂きます。コロナ禍のことで、身近な方のみの通夜と告別式となる見込みのようですが、

きたる128日に通夜、翌日告別式の予定です。

小生は日頃からのお付き合いが濃いので、通夜の日の一般洗米(出雲伊波比神社にての神道儀式)は18時からですが、

その前に最後のお別れに参る所存です。

通夜会場は下記です。

毛呂山法要殿

入間郡毛呂山町岩井西3−5−3

049-294-4151


となります。

小川照子さんは昭和6年8月生まれ、同56年3月の入会で、四年前に歌集『柊の家』を上梓しております。


小川さんからは2月号分までの投稿歌が届いており、

次号が最後の作品掲載となりそうです。


まずはご報告申し上げます。


〈追記〉

編集部は、来年刊行予定の「2021年版 作品年鑑・自選合同歌集」の準備も進めています。

作者別のテキスト資料はすでに出来ていますので、

小川照子さんの本年分の全作品を振り返ります。

歌集『柊の家』で見せたお人柄の滲み出る素朴な作品群です。

会うたびに「わたしは短歌を作っていて本当に良かった。感謝いっぱいです」

とおっしゃっていました。

そんな声が作品の陰から聞こえてきそうですね。


小川さん、長い間お疲れ様でした。

そして本当にお世話になりました。

有難うございました。

どうぞ、安らかにお眠りくださいませ。


小川照子 

庭畑で煙突立てて籾殻を燃やせば散歩の人が寄りくる

コスモスと百日草は花ざかり友の来て言ふ「毎日花見ね」

思ひがけず娘夫婦と秩父に来ぬ緑の中に点点の紅葉

コロナにて流鏑馬中止は寂しいが息子の乗りし写真みなで見る

嫁ぎ来て七十年すぎ初めての毛呂の流鏑馬中止となりぬ

自然とは嬉しきものよ柊のはな今年も咲きて裏庭飾る

槇と松の手入れ終りてわが仕事今年も出来たと枝ぶりを見る


掘り来たる里いも煮ればつるつると咽越しよろし姑好きだつた

三日月が半月となり明るくす夜毎に出でて月を眺むる

コロナ禍でも「ゆずっこ体操」休みなくマスクを付けて皆集まりぬ

週一度逢ふが楽しみ一時間過ぎるとさつと皆帰り行く

柚子の実はみどりの中に黄の色に冬至をめざし色増して来る


吾が小さき頃には牛にて農作業今は機械化昔を想ふ

家の中に牛小屋ありて餌をやる家族同様の生活なりき

「冬雷」の二〇二一年の表紙絵は紫陽花われにも思ひ出の花

入院中の兄に紫陽花持ち行きて水切りしたることの思はる

コロナ禍の何時まで続く外出は我慢自粛して電話で話す

孫裕貴元日は仕事と帰り行く一日早く元旦祝ふ

元気出して仕事してゐる孫たちを思へば吾も頑張りの湧く

友の言ふ夫の介護も身につきて笑ひて介護してゐる日々と


隣の人訪ね来たりて年毎に飾るまゆ玉を見てよろこびぬ

わが家では当たり前ながら此れをしないと一年が始まらぬやうに思へり

欅の細き枝先にありたる小鳥の巣北風強く地面に落ちぬ

しつかりと作られてゐて欅の木より落下しても鳥の巣は壊れざり

コロナ禍の終息ののち逢へるよと友よりの電話の声は明るく


漸くに雨降り空気しつとりす傘さして回覧板隣に回す

庭先の梅の蕾の膨らみて雨の滴の並びて光る

日溜りに小さく芽を出す福寿草春の知らせの音しのばせて

コロコロと青大豆炒る節分に神に供へて息子が豆をまく

庭先の臘梅の葉は散り尽きてゐたるに黄の花寒空に咲く


梅の花咲けば鳥たち数多来て花の蜜吸ふ花から花へ

年々の繰り返しなれど雨水の日ひひなを飾るわが家の行事

姉の雛姑の内裏雛孫沙織の七段雛にて座敷にぎやか

歳重ね雛の姿は同じなり明治の姑の内裏さま美し

家に咲く桃の花をも切りて挿すつるしびな二つ並べてつるす


春彼岸草の多くて墓掃除息子夫婦と一緒に行きぬ

暖冬は花の季節をかへ行くか早く咲き出すヒガンザクラは

突然に息子手首を骨折す左で良かつたとパソコン打ちゐる

水道の工事のために娘の家に一晩泊るお客となりて

庭畑で元奉仕団の方と逢ふ元気な姿を互ひに喜ぶ

暖冬でわが家の周りは花ざかりさくら桃水仙毎日花見


弟は養子に行く前半年間我が家にくらしき家族同様に

毛呂の家はわが実家だと弟言ふ忘れないと亡き姑のことも

亡き姑も自分の家だと思つてとやさしく言ひをりき我が弟に

雨降りて一気に芽を出す百日草庭に出で来てじつと見守る

子の骨折回復早く週二回のリハビリ大事と一人で行きぬ

梅の実の日毎育ちて枝を垂る漬けるを楽しみ枝に支へす


コロナ禍の今年も飾るお釈迦様嫁ぎ来て七十年一度も休まず

妻逝きて二年過ぎたる次男なり母の日に遅れたと果物持ち来る

軒先にコスモス低く群れのびて秋を待たずに五月に咲きぬ

歳重ね冬雷あるは倖せなり歌を作ること皆に感謝す

裏の田の田植ゑが終り水満ちて白鷺数羽餌拾ひゐる


門の辺の芝ざくらの草を取りをれば中村玲子さんのこと思ひ出す

自転車にて来ては草取りをしてくれし玲子さんの姿目に残りゐる

週一度の「ゆずっこ体操」楽しみに来れば参加する仲間も多し

目のあひて挨拶交す初めての人でも自然と笑顔となりて

体操を広場ですれば気持よし幼にかへるやうに元気に


息子言ふ手首の骨折はもう大丈夫まだ若いので治りも早いと

田のそばに今年も植ゑしひまはりを散歩の人は足止めて見る

梅の木の下のどくだみ雨あがり抜けばかるがる抜ける白き根

一年はたちまちすぎて盆となり新竹切りて盆だな飾る

七年もデイサービスに通ひゐる友の娘言ふおかげ様でと


出揃へる稲穂はかうべみなたれて風吹きくれば波打ち揺れる

田のへりに立てたる鳥の案山子なり風吹きくれば大きく羽搏く

田の周り糸張りゐるは鳥よけか色々ありぬ鳥とのたたかひ

コロナ禍に盆さへ人が集らず先祖も我慢をしてゐるだらう

何時になく多く咲きたる白百合を切りて仏に一杯供ふ

友よりの電話の声は明るくて人間我慢も大事と言ひぬ







# by t-ooyama | 2021-12-05 23:22 | Comments(0)

日本短歌雑誌連盟からの表彰

先にお知らせしました標記の件ですが、このたび連盟の會報125号が届き、第18回「特別功労賞」の誌上発表がありました。
同賞は「春季」「秋季」とがあり、小誌は春季での受賞であります。
なお、誌面によると、「秋季」としては、「未来」「玉ゆら」「群山」の三誌の受賞が決定しているようであります。
今年は一堂に集まっての式典はコロナ禍により中止となり、来年は開催の方向で進めてあるとのことであります。
表彰状等は間も無く届けられると思いますが、「會報」に寄せた、小生の「受賞の言葉」が載っていますので、
ここで紹介させて頂きます。
会員の皆様と共に感謝し、喜びを分かち合いたいと存じます。
有難うございました。
日本短歌雑誌連盟からの表彰_c0216213_16520082.jpg


# by t-ooyama | 2021-11-21 17:09 | Comments(0)

短歌往来十二月号の記事必見

これは驚きです。
「短歌往来」最新号の118〜119ページ、丹波真人氏の連載記事。
これほど、小誌の会員、小誌の誌面を詳しく調べて書かれた記事には、総合雑誌であるし、ただびっくりし、丹羽氏に御礼です。
ここまで丁寧に読んでくださる方があることは、喜びであり、光栄なことであり、心引き締まるものがあります。
ご覧ください。

追記
このブログの載せる写真類はJPEGに限定されており、こうした誌面の画像は綺麗に出ません。
これは誌面をスキャンし、フォトショップで加工しJPEGデータとしました。
大きな画像にしてみれば文字もくっきりですが、このサイズではぼんやりになります。
拡大してお読みくだされば幸いです。
いずれ、転載しますので、その時お読みください。
短歌往来十二月号の記事必見_c0216213_23500518.jpg




# by t-ooyama | 2021-11-18 23:43 | Comments(0)

『四斗樽 圧縮版』 の広告と注文、そして来年の表紙絵(追記あり11月13日)

事務局からの情報です。
小誌創刊60周年記念の『四斗樽 圧縮版』ですが、広報の骨折りで、月刊「うた新聞」に大型の広告を打つことになり、その十一月号に1回目が出ています。
非売品の書の広告とは変ですが、こういう問題が歌壇にはあり、小誌はこういう活動をしています。というアピールが目的で、小誌交流短歌会以外の方々へのお知らせになれば良いという考えです。
売り物ではないので、希望者には送料込み手数料でお分けしますと記し、同時に小誌自慢のペーパーレス版でのダウンロード可能とも記しました。
ダウンロードは無料なので、こちらを選んでくださる方もありましょうが、歌壇にはデジタルに向かわない方々も多く、そういう方には紙での本が好まれるはずです。
今日、事務局へ注文一冊があったとのこと。
嬉しいことですね。

追記
その後、続々注文や問い合わせあり。
現在約20部に達しています。
いずれ事務局より報告があるでしょう。


編集室は今、一月号の制作に入っています。
来年の表紙絵も決まり、こちらも本日校正刷りが届きました。
絵は、黄金の背景の中に暖かい朱色の鮮やかな「柿の実」三つです。
何年か緑色系が続きましたが、暖か系の世界も良いですね。
一月号は「冬雷二〇二〇 作品年鑑」の特集があり、誌上賀状交換もあります。
また、新連載を予定しているものに、「新アララギ」所属の萩原千也氏に頂いた、
  「土屋文明、その言葉と素顔」
があります。

追記
この稿については現在交渉中です。
現在2回分の原稿を貰っていますが、場合によっては一気に掲載もあります。
その後については、未定です。
タイトルも、実際の原稿を見ての相応しいものに変更もあります。


萩原氏は昭和15年生まれの「新アララギ」の主要歌人で、土屋文明晩年を代表する門人のお一人です。
読売歌壇への投稿から始まり、その作品の優秀さから、文明に直接誘われ「アララギ」へ入会した経歴の持ち主で、氏だけにしか残されていない文明の素顔が
数々の言葉と共に学べることになります。
本来なら小誌のような小雑誌に載るべきものではない重い内容です。
萩原氏の友情に心より感謝しています。
嬉しくて、つい漏らしてしまいました。

では、表紙絵を下に貼り付けておきます。

追記
この表紙絵は校了となり、印刷準備に入りました。
嶋田画伯にも、見て貰いました。
  
『四斗樽 圧縮版』 の広告と注文、そして来年の表紙絵(追記あり11月13日)_c0216213_23183641.jpeg


# by t-ooyama | 2021-11-10 23:19 | Comments(1)